連結管理における課題対策!

 
子会社情報収集 効果的 行うために!

連結の決算業務は多岐にわたります。経理の方の作業で一番時間のかかる業務は「子会社からの連結パッケージの収集業務」および「収集後の子会社への数字および内訳確認」ではないでしょうか?連結業務をシステム化する場合でも、単に連結システムを導入するだけでは改善できません。
 
当サイトではどうして行けば旨く行くかを検討して参ります。プロジェクト推進時における、業務の整理とシステムの選定についても言及しています。決算業務でEUC(EXCELシート)が横行しメタボ化(※)する事による、非効率さや正確性・安全性の確保の難しさなど、システム化以前の課題もあります。連結業務は決算だけでなくグループ全体の経営管理として重要な位置を占めています。
 

New 最近は子会社からのデータ収集や情報活用も重要性を増しています新しいページ(課題解決)を追加しましたのでご参照下さい。

(※)Excel ベースの連結管理業務にまつわる問題は広く認識されており、海外では 「Spreadsheet Nightmare(スプレッドシートの悪夢)」日本では「Excelレガシー問題」と呼ばれています。

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2016/03/21

自動連結決算短期化の記事を追加しました

2016/03/5

制度連結のコスト削減記事を更新しました

2016/02/15

BTrex連結会計価格比較の記事を更新しました

2016/02/06

連結子会社とのコミュニケーション有効に行うツールをご紹介します

2016/02/04

BTrex連結会計多機能で低価格な連結システムをご紹介します

2016/02/02

F5負荷分散・セキュリティー対応システム活用で業務停滞を防ぐ

連結会計システムの機能表

連結システムの代表的なパッケージを下記にご紹介します。機能的にはどれも受け入れられているソフトウェアです。機能は収集できる範囲で記載しておりますが、選定に当たっては最新の情報をサイトからご確認下さい。DIVAは現在DIVA10になっています。また表中にはありませんがBTrex連結会計も別記事になっていますので、ご覧下さい。



経理の認識する導入範囲とシステム化に必要な範囲の違い

 ■ 導入時のシステム化の範囲認識

連結システムを導入する場合に見落としがちな事があります。それは「経理部が必要とするシステム化の範囲」と「システムとして実際の運用で対応する範囲」の認識の乖離です。下図の赤い枠が一般に経理部の考えておられる範囲です。システム化に足りない部分が紺の枠になります。
 
 何故そうなるのでしょうか?ベンダーからの説明がない場合もありますが、多くは経理部と情報システム部のコミュニケーション不足です。システムの導入ですから情報システム部のリードで進める方が良いようにも思われます。しかし導入予算の関係や機能評価はユーザー部門がおこないますので、どうしてもシステムとしての認識が御座なりになりがちです。
 
連結の業務の効率化という観点よりも、システムの導入自体が目的となっている事が多いです。実際には導入後にうまく業務が運用できるかどうかが重要なポイントです。導入後に初めてシステムが稼働する訳ですから、実際に業務が回るのか?、子会社がミスした時はどうするか?、システム不具合時のサポートはどうするのか?、等々の施策は必要になります。また連結決算業務で海外子会社と連携する場合、24時間サポート体制をとるのか?、どの部門がその対応するのか?、などなど運用リスクが散在しています。

 
 
 
連結システムを導入するに当たっては、経理部を「プロジェクトリーダー」にしたプロジェクトを立ち上げて、情報システムを必ず体制に組み込む必要があります。定期的な会議体を用意してコミュニケーションを密にしなければなりません。管理本部の取締役などが「プロジェクトオーナー」として音頭を取る事が推進体制としては理想になります。  


連結会計システム選定の考え方

連結会計のシステムを選定する場合は、使い方により利用する機能が異なります。それぞれシステムの特徴があるのでそれに併せて検討する必要があります。ここでは代表的な連結会計システムで、弊社で関与したクライアント様でいつも話に出てくる連結会計システムに関してコメントして行きます。

■ Hyperion とBusiness Object

HyperionBusiness OBJECTは歴史も古く世界中で使われて居ます。両者とも機能的には遜色ないものと言えます。作り込む場合はHFMが比較的柔軟?かと思われますが、それだけ使いこなすだけのスキルが必要になります。グローバル企業で且つBIとしても利用する場合はこれらの選択はあると思われます。
導入コストは数千万円を越えるので、プロジェクトがきちんと編成でき、且つ業務整理をしてから導入する必要があります。つまり導入に際しては、情報システムを含めてプロジェクト体制を整備して綿密なシステム化計画を立てて実施しなければなりません

【追加情報】管理会計を指向したベース機能があるので制度連結以外に管理連結などにも使えます。そもそもHyperionはBIシステムであり連結の機能はありませんでしたが、アーサーアンダーセン(現PwC)がCAPと言う外付けアドオンモジュールを開発して利用できる様になりました。その後オラクルがHyperion社を買収してからは、JSK(Japan Starter Kit)を開発して所謂テンプレートを導入して使える様になった経緯があります。Hyperionに関しては、Planningと言う予算実積管理などもファミリーパッケージなどがあり広範囲で利用されています。

 ■ Hyperionなど高機能システム導入時の注意点

これらの製品は、BI機能が強力で使いこなせば相当の事ができます。ただ高額なライセンスと高度なカスタマイズ力がいるため、ユーザー部門(例えば経理部、経営企画室)だけで運用するのは難しいと思われます。情報システム部がきちんとバックアップできる企業でないと、有効な使い方ができません。
(注)情報システムでも対応できない企業が多数あります
逆に言えば、情報システム部が積極的に利用する事を前提にすれば効果的なシステムになり得ます。しかし連結会計システムとして導入して、それは「経理部のシステム」などという考えで導入するのであれば、選択しない方が良いと思われます。

 ■ STRAVISとDIVA

一方では日本製で実績があるものがSTRAVISDIVAです。ストラビスはこれを開発する前Hyperionを導入していた電通国際が開発したもの(正確にはデロイトトーマツが開発していたFalconを売却したもの)で日本企業で馴染みやすい機能が提供されています。これらの国内実績は多く、使っている企業も相当数(数百社)あります。
HyperionやBOに比べて機能は少なくやや固定的な仕様(管理連結機能部分)と言えます。消去の自動仕訳などの自由度は検討する必要があります。もっともこのシステムに合わせて業務を改善すると言う意味では標準化はしやすいとも言えます。とは言え制度連結に関しては十二分な機能と言えます。

【追加情報】但し導入までの総コストは2,3千万円かかっているようです。また導入主体者はISID社(電通国際)やディーバ社など開発会社しか基本できません。HyperionやBusiness OBJECT(以下BO)のように導入コンサルティング会社やSIベンダーがありませんので、ここも選択する上で重要なポイントになります。
ただしこれらの製品は管理連結はレベルにもよりますが原則できないと考えた方が良いでしょう。勘定科目レベルの細目管理レベルならできますが、注記事項を細かく管理するのは苦手です。今後IFRSで開示情報が流動的になる現状を勘案すると別の仕組みも併せて検討する必要があるでしょう。

■ その他の連結システム

SUPER COMPACT Pathfinderは富士通が開発したもので比較的軽いシステムです。富士通のERPとの連携なども想定されており富士通ユーザーの利便性は高いと思われます。また最近小規模連結の企業で良く聞くのが累計導入数700企業グループを超える「連結大王」です。現在その後継製品として2011年6月に「BTrex連結会計」がリリースされています。関連記事は別記事に記載しています。

 各システムともWebが利用でき、グローバル展開していても海外から子会社情報をダイレクトに投入する事ができます。導入すれば親会社の連結作業は効率化できると思われますが、子会社からの連結情報投入が早くなるわけでも効率的になる訳でもありません。導入には十分な吟味が必要になります。

弊社では連結決算システムのご検討に際して、導入検証のご支援をしております。連結システムの選定、現状の連結パッケージ検証・整備など、IT統制上の検討も含めて策定致します。弊社は監査法人出身者で構成される専門家が対応します。下記からご連絡下さい。


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